大量処方武器(マイク・アダムス)

国が、人口を減らしたい(ただし、こっそりと)と思っているとすれば、どうだろう?一つの方法としては、有毒化学物質、重金属、ホルモン撹乱分子、神経毒素などにさらして、ゆっくり毒殺することが考えられる。そして、テロリストもそう言うに違いないが、最も分かりにくく実現する方法は、人々が日常的に決まって消費する製品に、そうした化学物質を仕込むことだ。水、食べ物、身の回り品、医薬品である。

もう一つ面白い事実がある。北米全域で販売されている水、食べ物、製品、医薬品をよく調べると、合わせて使った場合に、危険な化学物質の取り合わせになるもの(理屈的に大量破壊兵器と同一視できるもの)があることに気付くだろう。

面白いことに、上水道に投入されるフッ化物は、もともと核兵器で使用するウランの濃縮処理施設の派生物だった。最近のフッ化物は、肥料製造工場の有毒廃棄物や、石炭火力発電所の煙突の集塵装置の廃棄物である。いずれにしても、歯には良くない。総じてフッ化物の製品化は、産業廃棄物である化学物質を「公衆衛生」と称して、便利かつ低コストに処分する計画である。

抗菌性の石鹸は、ベトナム戦争で悪名高いオレンジ剤(枯葉剤)と分子的に酷似した化学物質の抗菌性質を利用している。それでも、こうした製品が、子供用に公然と市販されている。同様に、子供も大人も、現代の歯科医学の極めて毒性の強い診療のおかげで、水銀のような重金属の毒を盛られ続けている。明らかに重金属の毒性があるのに、いまだに仰天するほど認めようとしない業界だ。「銀の充填材」というが、実際には「銀」より「水銀」の方が多いものを人の口に入れ続けている。

加工食品産業で使っているプラスチック容器の大部分にも、ホルモン撹乱性の化学物質がある。特に缶詰スープは、他にもいろいろな意味で毒性が高い。MSGなど神経系破壊物質が、スープ、スナック食品、サラダドレッシング、調味料、ソースなど広範な食品に使用されている。どれも一種の化学攻撃であるが、西洋の消費者の心身を襲う最大のものは、医薬品という化学物質である。そういうわけで、「大量処方武器」と名付けた。